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2017年は『沈黙』(遠藤周作著)から

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新年最初の一冊。

1/21から映画の公開も控えていることもあり、

遠藤周作の『沈黙』を開く。

 

江戸時代、厳しい弾圧によってキリスト教を棄教せよと

迫られた宣教師や信者たち。

壮絶な拷問シーンがありありと描かれ、終始辛い。

信仰とは何か、人間とは何か…

殉教、棄教、転ぶ…

自分ならどうするか…

葛藤に次ぐ葛藤、ともに苦しむ。

けれども、読み終えて、すがすがしい気持ちになってしまった。

なぜか…

どんな拷問を受けようとも信念を貫き、

信仰を守ろうとする宣教師や信者たちの

尊厳にあふれた言動や行いのせいか、なぜなのか…

 

読まねば、と思いながら手をつけられなかったけれど、

映画公開がきっかけとなった。

映像化、楽しみだなぁ。

 

 

 

 

映画術 ヒッチコック/トリュフォー

 

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時折、訪ねてきてくれて貴重な映画談義をしてくれる

映画フリークのお友達、M夫妻。

昨日、ドキュメンタリー映画「ヒッチコック/トリュフォー」

(2015/米・仏)のチラシを届けてくれました。

 

そこで引っ張り出したのが、30年ほど前、

当時トリュフォーファンだったこともあって、

大枚はたいて買った大著『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』。
 

一つ一つの作品がヒッチコックとトリュフォーの

インタビュー形式で詳細に解説されているから、

わかりやすいし面白いのなんの。

80年代の半ば、小倉でも次々リバイバル上映されていた

ヒッチコック作品を見ては、この本を開いたもの。

トリュフォーの序文(といってもかなり長い!)が名文。

ここ読んだだけでも、〈映画作家〉ヒッチコック好き加減が

半端ないことがよくわかります。

 

当時2900円。20代の自分にとっては、高額だった記憶が…

勇気のいる決断だったけど、買ってよかったなぁ。

ということで、この本にまつわる映画「ヒッチコック/トリュフォー」、

絶対見なくてはなりません!

 

 

 

M夫妻は先日、「アルジェの戦い」、昨日は「スモーク」を観たという。

なんともうらやましい限り。

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父の生きる

 

いったいいつまで…

先の見えない介護生活でしたが、

家族の支えはもちろん、友人、知人、お客さま…

たくさんの方のご助言や本の力を借りて、

乗り越えることができた気がしています。

気持ちが張り詰めているとき、

思わず口走った泣き言を受け止めてくれた方たち。

心から感謝しています。

 

ひとりで悩まない、ということ。

同じ体験をされている方にとって、

何か自分でも役に立つことがあればよいのですが。

 

 

映画「この世界の片隅に」

本と映画。
今年は何といってもこれだなぁ。
父を看取って・・・

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2016年春。父と見た桜。


父の葬儀、施設の部屋の片付けもほぼ終え、

今日から店を通常営業です。

 

11月25日、父が息を引き取りました。

前日の夜、いつものように入院中の父を見舞い、手足をマッサージして、

また明日ね、といって別れたのですが、翌日早朝には息がなく。
享年82歳。

昨年1月、脳こうそくで倒れてから1年10か月。

それからは病院と施設を出たり入ったりではありましたが、

倒れる前日まで元気で仕事も現役でしたし、

この春まで車椅子で桜を見に連れ出したりしていましたので、

大往生といってもいいでしょう。

 

えんげ障害があり、口からの食事がなかなか困難でしたが、

最後まで「食べたい」という本人の意思を汲んであげようと、

一緒に頑張ってきました。
胃ろうや心臓マッサージなど、いわゆる延命処置はしないという

方針でしたので、苦しみ少なく逝ってくれたと信じたい気持ちです。

寂しくはなりますが、姉と交代で

ほぼ毎日のように顔を見に行きましたので、
今、思い残すことは何もありません。

 

葬儀には、高齢にもかかわらず働かせてくれていた会社の方々も
たくさんご会葬くださり、涙を流してくださいました。
わたしたち家族よりも父と多くの時間を共に過ごしたであろう

みなさまから働きぶり、暮らしぶりを聞き、多くの方に

愛されていたのだなぁとちょっぴりうらやましくもあり、

また誇りにも思いました。
ほんとうにお世話になりました。

 

若いときは何かしら大きなことを成し遂げようとして、
家族(特に母)を顧みなかった父。
なかなか思うような生き方ができず、悩み多かったようですが、
今思うと常に自分のことは後回しで、周りのことばかり考えていた父でした。
苦労して育ててくれたにもかかわらず、

自分も若かったせいか、あの頃の父の悩みを理解して

あげられなかったのは申し訳なかった、と反省しています。

 

50代半ばで家を飛び出し、周囲を混乱させましたが、

北九州に移り住んでからのそれからは、
誰かのために…と日々、目の前にあるどんな小さなことでも

真面目に取り組み、朗らかで充実した日々を送っていたようでした。

亡くなった母の供養もよくしていました。
自分も今ちょうど同じ年齢にさしかかり、
人はこの年齢からでも生まれ変われるんだ、

という勇気をもらった気がしています。

 

自分の酒好き、映画好き、本好きは父の影響。
大好きだった父

器用で働き者だった父
大酒のみで陽気だった父
困ったときにはいつも助けてくれていた父
時々、仕事の合間にふらりとお茶を飲みにやってきていた父

・・・

数え切れないほどの思い出。

大切にしていきます。

笑顔でいることが一番の供養かなと思って、

日々を過ごそうと思っています。

 

今頃、母に謝っているかなぁ 笑

自分が今ここにあるのは父と母のおかげ。

心からありがとう。

合掌

 

2016年11月15日くじゅうを歩く










5センチくらいのちっちゃな枯草についた雫。 見惚れてしまう… 自然の織りなす造形にため息の1日。




久しぶりにふたりでくじゅうに。
ガスが重く垂れ込め、山頂は目指せず。
長者原から、雨ガ池、法華院山荘、スガモリ越えコース。
視界不良、足元も悪かったこともあり、
のんびりしすぎて5時間半の山歩き。
まだまだ歩けるもんだ。
映画「ハドソン川の奇跡」

実話を基にしたイーストウッド作品。

 

切れ味のするどい演出、余計なシーンはなく、サクサクと物語が

進む速足の展開。

それなのに途中、何度か自然と感動が込み上げてきて、

涙こらえるのに必死だった。

ラストは爽快だし、さすがと思わざるを得ない。

イーストウッドにまんまとツボを押さえられた気分。。。

 

原題は、機長の名前の「Sully(サリー)」。

冷静沈着に事を成し遂げた機長本人は、

自分は英雄ではない、奇跡ではない、仕事を全うしただけ、

全力を尽くしただけ、チームワークがよかったから、

と言っているところが、さらに感動を呼ぶのだろうな。

 

 

さぞや世界を騒がせたであろうこのハドソン川の不時着水事件。

自分の記憶にとんとなかったので、調べてみると…

2009年1月15日、まさにキリマンジャロにアタック中であった。

登頂は16日。前後数日間はテレビも新聞もなし。納得。

映画「怒り」

吉田修一原作。かならず読もう。

 

千葉、東京、沖縄の3つの地域に分けて描かれる現代の闇。

どれも切ないが、沖縄編は特につらかったな。

役者さんたちの演技がすばらしく、見ごたえある作品になっている。

 

人が人を信じるって、いったいどういうことかな。

最近、ちょっと哀しいことがあったのでそんなことなんぞ

考え込んでしまった。

 

 

 

中村哲氏とアフガニスタン

つい先日放送されたETV特集「武器ではなく 命の水を〜

医師・中村哲とアフガニスタン」が、もうyoutubeにアップされていた。

 

 

中村哲氏の偉大な功績は多くの人が知るところ。

紛争、干ばつ、難民問題…とアフガニスタンを次々に襲う惨禍。

そんな国でなぜ、と思わずにいられない。

氏が語る動機は、「目の前の困っている人を見捨てるわけにはいかない」

ととても明解。

 

素晴らしいと思うのは、どんなに立派な水路を作っても
治水は、彼らの手で管理できなくては意味がないと

何百年も先のことを考え、アフガニスタンの市井の人々と

常に共に行動する点である。
国や政治の力を借りず、長い年月をかけ、市井の人々とともに築き上げた

功績であることに心動かされる。

 

番組の最後で述べた氏の言葉がとても新鮮だった。

 

「これは平和活動ではない、医療の延長なんです。医療の延長ということは

どれだけの人間が助かるかということ。結果として我々の地域には、争い事が

少ない、治安がいい、麻薬が少ない、ということが言える。これが「平和への

一つの道である」と主張したことは少ないと思う。ただ、戦さをしている暇はない、

戦さをするとこういう状態はますます悪くなる。結果として得られた平和で

あって、平和を目的にわれわれはしているわけではない」

 

 

 

番組を見て、『天、共にあり アフガニスタン三十年の闘い』を
読みたいと思っていたら、ウォーキング途中の古本屋さんでばったり。

 

この本の冒頭には幼少時、数年間暮らした若松のことに触れ、
弱者は率先してかばうべきこと、職業に貴賤はないこと、

どんな小さな生き物の命も尊ぶべきことなど、

祖母マン(火野葦平の母)の説教が自分の倫理観に

根ざしていることなどが綴られている。

 

 

youtubeでのこちらの記者会見も興味深し。

 

 

最後に「照一隅」という伝教大師の言葉に触れている。

 

置かれた立場で全力を尽くす。。。

心にとどめておきたい。

 

映画『イレブン・ミニッツ』


8月末の短い上京中に観た映画『イレブン・ミニッツ』。
ヒューマントラストシネマ有楽町にて。


終始緊迫。
ゾッとするラスト。
人は何に向かって時間を費やしているのか…
監督は、ポーランドのイエジー・スコリモフスキ。
78歳でこの感覚!


この後、星野道夫の没後20年特別展(銀座松屋)へ。

森岡書店は、クローズ。残念。