高次脳機能障害について、いろいろと調べている。
ブログに大切な家族、夫の入院という事態を
書いてから2か月がたつ。
2年前の6月、転倒して頭を打ち、
高次脳機能障害という症状に悩まされることに
なった夫。
軽度だったことやリハビリのおかげで
ほぼ生活に支障がない状態まで回復していたけれど、
なんと!
2か月前の今年6月、またも転倒して、
同じく頭部を強打し、ダメージを受けてしまった。
2年間、リハビリに励み、
ようやく通常の生活ができるまで回復していたというのに。
2年前と同じく高次脳機能障害との診断であるけれど、
症状は前より、深刻で。
現在リハビリ病院でリハビリに励んでいる。
が、失認、失行…
認知症と同じような症状がでているらしい。
運動機能のマヒというような
後遺症がないのが救いか。
何よりつらいのは、コロナで面会ができないということ。
本人の状態を把握したくても、できないという。
どんなにか不安だろう。
自分もだ。
後期高齢者なので、老いもあって今後どういう
状態になるのか、先行きはみえない。
不安はつのるが、考えても仕方ないと
無理やり自分を諭す日々。
いつも自分を励まし、支えてくれた大切な家族。
どういう状況にあっても
今後見守り、支えていこうと思っている。
奇跡を願って
]]>
緊急事態宣言、昨日、福岡は一応解除になった。
緑々は11周年を来週に控えている。
再開予定を立てなくては。。。
しかし、畑仕事の時間はけずれない。
緑々と家族(夫と猫)の世話と畑と、
なんとかバランスとっていかなきゃならぬ。
]]>活字があれば手当たり次第、目を通していた。
中でも主婦向けの「家の光」は結構好きだった。
読み物としても面白かったし、料理も参考にしたりして
懐かしーー
生命の営みにひたすら沿う自然農…
おふたりのお話を聴きながらの
野良仕事が今は楽しくてしかたがない。
自然農、あこがれはあるもののまだまだ。
しかし、千里の道も一歩から、というではないか。
できる範囲で少しずつやっていこう。
2020年春、緑々農園誕生す。
土いじり楽し。
畑に夢中。
]]>
入荷情報やイベント案内など見やすくなりました。
ブログもお店ブログと店主ブログをひとつにしました。
引き続き、この「緑々暮し」綴っていきます。
過去のブログにもアクセスできるようになっています。
facebook、twitter、instagramにもトップページからアクセスできます。
フェアトレード、エシカル、手づくり、本…
ヨロズ情報をお届けします。
ぜひご利用ください!
2018/1/7〜16、10日間の緑々の冬休みにニュージーランドへ。
長年あこがれだったミルフォードトラックを歩き、
大自然の空気をたーーっぷり吸ってきました!
出発まで、どたばたとトレッキングの準備に追われ、
ニュージーランドがいったいどんな国か
調べないまま訪れることに。
旅の途中のガイドさんのお話によると、自然保護に徹底的に力を入れ、
政治はクリーン、ニュージーランド人は概ねのんびりしていて、
助け合い精神に溢れ、社会的弱者の立場を尊重する社会とか。
百聞は一見に如かず。
確かに、たった10日いただけですが、
日本とは何かが違う…とても心地よい空気が流れていました。
日本に戻ってすぐ1/19、「ニュージーランドの
37歳のアーダーン首相が妊娠を公表し、産休取得」
というニュースも飛び込んできて。。。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180119/k10011294381000.html
明らかに日本とは違うお国柄。
思いもよらず訪れた国から、今暮らすこの国について考える旅に。
ミルフォードトラックを歩けるのは一日50名限定。
世界中から集まったトレッカーたちと寝食を共にして、
全長33.5マイル(53.5キロ)を3泊4日で歩くという
ガイド付きコースでした。
まずは1日目。
この日はほんの1キロぐらいでロッジに到着。
本格的に歩き始めるのは2日目から。
ゆるやーかな登り道を16キロ。
ツアーガイドの昌子さんは、この旅中、出会った誰よりも
明るくパワフル。
ニュージーランド在住も長く、なんと220回も
ミルフォードトラックを歩いたという強者。
関東、北陸、東北、関西から集まった旅仲間の
みなさんも山歩きのベテランばかり。
情報交換ができるのも旅の醍醐味。
年中、雨の多いこの地域は苔やシダにおおわれ、
どこを見ても緑緑緑・・・
自然の生み出す造形をたっぷり味わえます。
世界一美しい散歩道(実際は散歩道ではなく、ちゃんとした登山道)
と称されるだけあって庭園の中を歩いているような美しさ。
鳥たちは、天敵がいないせいか、すぐ間近まで現れてくれる。
ロッジでは洗濯もでき、乾燥室もあるので、着替えは最小限でよい。
とはいえ、まあまあの重さ。
山の中のロッジとは思えない、豪華なディナー付き。
毎晩こんな感じ。ビールもワインもあり。
携帯もつながらず、テレビもなにもないので、ゆっくりすごせる。
3日目は長い長いアップダウンのある道を15キロ歩く。
ハイライトのマッキノン峠は、残念ながらあいにくの天気。
雨は降らなかったが、風も強く、霧で視界悪し。
峠越え後の下りで脚の調子を悪くした相方には
ちょっとハードな日となってしまった。
頑張ってくれてありがたし。
自分は、といえば…
疲れで体が重くなるどころか、歩けば歩くほど
身にまとっていたストレスを手放し、どんどん身軽になっていく 笑
山はいい、山の中で暮らしたい、と始終叫んでおりました。
小さくてかわいい花々があちこちに咲き乱れ、
疲れも吹き飛ぶ。
サウスアイランド・エーデルワイス
シダの新芽(コル)は「始まり」の意味を持ち、縁起が良いとされる。
4日目は晴れ。ラスト21キロ。
あちこちで見られる滝。
大地も山も岩でできているらしく、
雪も雨も沁み込むことがなく、流れ出し、
滝となるらしい。
滝に飛び込む人々。水温はかなり低め。
ついに終点、サンドフライポイントに到着!!
50人を率いてくれた4人のガイドさん。
5日目は、ミルフォードサウンドクルーズへ。
船上でフィヨルド見学です。
ダイナミックな滝、鑑賞。
ミルフォードトラックから離れ、旅のもう一つの見どころ、
アオラキマウントクックへ。
往復3時間のネイチャーガイド付のハイキング。
国立公園内で暮らす人々は、固有種の保護のため、ペット禁止、
家庭菜園禁止だとか。自然保護、徹底しています。
快晴!
氷河におおわれた山と氷河湖。
ありえない緑色のテカポ湖。
あちこち見られる羊・牛・鹿(食用って)の放牧風景。
夜9時でこの明るさ!
ニュージーランドワインも美味しくいただきましたが、
クラフトビールもお気に入り。行く先々でオーダー。
夏ですから。。。
ニュージーランド航空の飛行機のデザインは、
シダと新芽(コル)。カッコいい!
加水分解した登山靴。
なんとか歩き通せましたが、危ないところでした。
旅のお供に持って行った2冊、『僕たちはこの国をこんなふうに
愛することに決めた』『アイヌの昔話 ひとつぶのサッチポロ』
気分とマッチして大正解。
緑を浴びた日々。
叶うならばまたいつか歩きに行きたいもの。
せっかく吹き飛ばしたストレス、ためないよーにしなくては。
]]>
読みたかった本。
『戦中派不戦日記』(山田風太郎著)
昭和20年の一年間を丹念に綴った日記。
市井の人々のありあさまがありありと描かれ、
あの日に近づくにつれて、ハラハラドキドキ。
日記文学と称されるだけあって、ただの日記ではない。
史料としても価値あるもの。
引き続き『虫けら日記』『闇市日記』『復興日記』…
読みたいもの。
10代後半からしばらくは、山田風太郎の忍法帖シリーズに夢中だった。
半村良も良く読んだなぁ。
並行して読んでいた『今夜すべてのバーで』(中島らも著)は、
作者自身のアルコール依存との壮絶な体験に基づいた小説。
上手いなぁ、面白く読む。
依存症は酒やドラッグだけではない。
ギャンブル、買い物、セックス…
なんにしても依存症は、人ごとではない。
巻末に中島らも×山田風太郎の対談付き。
いいタイミング。
]]>読むことをあきらめていたこの秋。
ようやく時間が戻ってきた。
ちょっと大げさかもしれないが、
自分にとって文字は、もはや血や肉と同じ。
文字を入れなければ生きた心地がしない。
空いた時間があれば、読む。
読みたい本が山積み。
読みたい本があることの幸せをかみしめる。
先日、若松英輔さんの講演があるというので、
早じまいして箱崎のブックスキューブリックまで聞きに行った。
最新刊『言葉の羅針盤』発行記念ということだったが、
とくに本の中味に触れるというわけでなく、
主に「読むと書く」についての講話。
若松さん、作品もいいが語り口も好き。
腑に落ちることがたくさん。
穏やかで冷静ではあるが、情熱的。
おのずと引きこまれる。
「読むとは自分の言葉を探す旅のようなもの」という。
読むこと、書くこと、そして話すことはつながっている、と思う。
]]>自宅から10キロほどの距離にある温泉
「あじさいの湯」まで歩き、入浴後、
無料送迎バスで帰ろうという算段。
気持ち良い雑木林。
サワガニ発見!ヘビもいた。
河内貯水池ではカワセミを目撃。
ほとりの商店通過。
彼岸花のころ。田んぼのうえは、あじさいの湯。
この日、30度近い気温。
汗だくであじさいの湯に到着。
が、なんと!
改修工事で休館。それもまさかの工事初日…
いちおう行く前、開館してるか、調べたけど、
工事なんてどこにも掲載されておらず。
しかたなく上重田まで歩き、
バスで帰ろうかと思ったものの、
歩く勢いが止まらず、車道から外れ豊町に降りる。
さらに大蔵を過ぎ、七条のバス停まで歩くことに。
結局5時間ほど、20キロ近く歩いただろうか。
今朝は筋肉痛で目覚める。
心地よい疲労。
]]>
戦争は無意味でしかない。
2度とこのようなことがあってはならない。
2017/8/6広島 平和宣言
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1110537278566/
2017/8/9長崎 平和宣言
http://nagasakipeace.jp/japanese/peace/appeal/2016.html
平和をあきらめたくない。
映画「コスタリカの奇跡 積極的平和国家のつくり方」
には、希望があふれている。
たくさんの方に観てほしい。
]]>監督廣木隆一。
震災後、デリヘル嬢となり、福島と東京を
行き来する公務員の主人公。
妻も仕事も失い、酒におぼれるその父。
原発作業員の夫と精神が壊れてしまった妻。
地域の復興に奔走する公務員と新興宗教に溺れるその家族。
なにも特別なことが起きるわけではない、
今を生きる、福島のごく普通の人びとを淡々と描く。
あの日の後、家族を失い、住処を失い、仕事を失い、心を失い…
すべてが変わってしまった。
変わってしまったことを受け入れられないのに、
ただただ日常を受け入れるしかない人々。
叫ぶことさえできない人々。
忘れようとしても忘れられない記憶が人々の心を揺さぶる。
静かな場面にも、その心の叫びが聞こえるようだ。
誰にでも起きうることだった。
誰にもかけがえのない日々があったのだ。
京都で観た3本のうちの一つ。
心に残る映画だった。
]]>
まずは、お目当てポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督の
「残像」。
全体主義国家とひとりの芸術家との闘い。
ワイダ監督自身を投影したかのような主人公の意思の硬さ。
文句のつけようがない見事な映画。
そして「揺れる大地」。
まさかこの夏、ルキーノ・ヴィスコンティの
1948年の作品を観ることができるとは。
生誕110周年、没後40周年のメモリアル上映に遭遇。
ヴィスコンティが描くネオ・リアリズモ。
全編、力強く、芸術的な映像。
今でも目に焼きついているのは、
荒れる海にたたずみ、男たちを待ち続ける
女たちの場面。
海と空の白、女たちがまとった衣装の黒とのコントラスト。
モノクロでなければ描けない情景。
パンフレットには、1978年の『キネマ旬報』の
増村保三監督の文章が掲載されており
(当時の邦題は「大地は揺れる」)、嬉々として読む。
あと一つどれにしようか迷ったが、
「彼女の人生は間違いじゃない」(廣木隆一監督)に。
これは、選んで正解!
間違いじゃなかった 笑
ホテルは「京都シネマ」が入っているビルに隣接。
暑さをほとんど感じることもなく過ごしたのであった。
先月、映画フリークM夫妻に教えてもらわなければ、
見逃していたであろう映画『20センチュリー・ウーマン』。
監督のマイク・ミルズは、自分も好きな作家
ミランダ・ジュライのパートナー。
…ってこともあり、好きな世界観。
この映画の魅力は、なんといっても3人の女性。
アネット・べニングいいし、グレタ・ガーウィグと
エル・ファニングが自然体で素敵でかわいくて、観ていてうっとり。
1979年夏のカリフォルニアのサンタバーバラって、
こんなだったんだ。
パンク、フェミニズム、セックス…
当時、日本の九州のど田舎にいた自分には
縁遠い世界だけど、耳にしたことがある事柄が出てきて、
なんだかとても懐かしい。
衣装やインテリアが素敵。生活文化が新鮮!
20世紀、よき時代なり。
]]>
アイヌの末裔のひとり、茅野茂氏の自伝『アイヌの碑』。
『静かな大地』以来、アイヌについての興味が尽きない。
和人(大陸を渡ってきた開拓者たち)が、
少数民族・アイヌに対して行った酷いしうち。
土地だけでなく、言葉も、尊厳も奪われたアイヌたちの声、その後の人生。
自身の生い立ちや悲しい思い出、
忘れてしまいたいような体験、
恥とも思えるような失敗を
涙ながらに綴ったという。
遺してくれてありがとう。
アイヌの歴史から何を学ぶか。
自然や生き物への畏敬の念が込められた
ウエペケレ(民話)やアイヌたちの豊かな文化や
風習に、今を生きるヒントになるものがあるような
気がしてならない。
]]>
『人生フルーツ』
大評判映画だからか、北方シネマも嵐の夜にかかわらず、
多くの人が観に来ていた。
津端夫妻の素敵な生き方は著作の『ときをためる暮し』を
読んで興味を持っていた。
よくできたドキュメンタリー。
が、どこか物足りない。
「プラスチックはダメ」
「コンビニで買い物をしない」
といったふたりの行動原理がみえない。
美しく日常を切り取るばかりで、
生き方の根っこが見えてこない気がした。
パンフレットの監督日誌によると、
実は津端修一さんは取材を断固拒否し続けていたという。
人づきあいも苦手。
何度も激しく断られたり、かなり紆余曲折あってできた映画のよう。
逆にその性格をそのまま描いたほうがよかったのでは…
なんて思ったり。
確かに素晴らしい生き方で多くの方に影響を
与えたおふたりではあるけど、遠い存在に感じられて残念。
あまり美しく脚色せずに、夫妻のありのままの姿を写し、
観る人にもっと考えさせてもいいのではないかなぁ、と。
ま、映画にはいろいろ思うところはあるが、
津端さんのいう「ときをためる暮らし」は、
あきらかに自分の中の何かを目覚めさせて
くれたような気がする。
ほかにも、このところの忙しさの中で観た映画。
『セールスマン』
イランのアスガー・ファルファディ監督作品。
レイプ被害がテーマ。
主人公夫婦が舞台役者という設定の中、
イラン社会でどう扱われるのか…
被害者が声を上げない中で起こるドラマ。
背景は違っても、どの国も一緒。
悶々としてしまった。
『FAKE』
これは森達也氏にしてやられた!って感じの映画。
いったいこの世の真実って何だろう?
あたまがこんがらがる。
『将軍様、あなたのために映画を撮ります』
これはなかなか拾い物。
不思議のクニ、北朝鮮。
最近どなたかが「北朝鮮に戦後はない、朝鮮戦争をまだやっている」
という発言があったが、まさにそうかもしれない。
]]>
余韻はいまだ続いているが、遠い昔のようでもあり。。。
今週は予期せぬ訪問あったりで、あっという間だった。
7/18(火)
定休日だったが、夕方より、以前から楽しみにしていた
「デュオ・ダイヤローグス 谷本仰×フクヤマワタル」
ライブのために福津市のうらんたん文庫さんへ。
本に囲まれた素敵なステージ。谷本さんも絶好調。
満喫させていただく。
うらんたん文庫、みゆきさんの打ち上げの手料理が
絶妙な味加減。こうありたいもの。
20(木)
山福朱実さんから連絡があり、豪雨被災地の朝倉への
ボランティアと連載の取材撮影のために写真家で映画監督の
大西暢夫さんが来北中なので一緒に飲まない?とのお誘い。
末森樹くんも一緒。
朱実さんのお友達として、先月のミュージシャンの
イマイアキノブさんに続く2人目の訪問者である。
ありあわせのものでグリーンカレーやサラダでお出迎え。
大西さんはポレポレ坐の後輩にあたるそう。
大変な仲良しでかつおふたりとも大酒のみ。
久しぶりだったようで、懐かしい話でかなり盛り上がっていた。
4人で夕方から深夜まで(お決まりの白頭山にも…)、
飲んで語ってあっという間。
衣食住をテーマに、失われていくものや人たちを
写真や映画で広く伝えようとしている
大西さんのお仕事は大変興味深い。
悪巧みも含め、色々な話。
深夜1時。今から白頭山( 一一)
21(金)
店を17時で早じまいして、福岡ももちパレスへ。
映画『コスタリカの奇跡』上映と足立力也さんx丹羽順子さん
x関根健次&スペシャルゲスト有坂哲さんさんトークショー。
この映画の上映会を8月末に企画中のこともあり、
フェアトレード試食会のぽんちゃんとウシコさんも一緒。
1948年から70年近く、軍隊を持たない丸腰国家コスタリカ!
コスタリカにあこがれ、数か月暮らしてみたという
ユナイテッドピープルの関根健次さんによると、
「この国の人たちは人としてワンステージランクが上にいる感じ…」
どうも精神の在り方が違うみたいで。
今一番行きたい国ナンバー1に浮上。
終了後、ずっとお会いしてみたかった関根さん、コスタリカ研究家の
足立力也さんにご挨拶。
今やコスタリカといえば足立さん。お話をもっと伺ってみたい!
コスタリカ本、少し前から読んでいたけど、なかなかピンと
来ていなかったけど、映画見た後だと面白く読める。
行ってよかったなぁ。
終了後は試食会のふたりと上映会のためのミーティング。実り多き一日。
]]>
やないけいさんと平井正也さんと。
おふたりと一緒だなんて、もう最高の一日。
平井正也さんとはじめて会ったのはこの3月、creamでのライブ。
正直、この時、圧倒されてしまって(一目惚れ?)
5月にどくんごの豊後高田公演で家族4人でのバンド、
nelcoが幕間で出演。
まさかの再会!
お子さんのしまちゃん、ジンタ君がかわいいのなんの。
それからしばらくしてご本人から連絡いただき、
緑々でのライブがトントン拍子に決まった。
歌も魅力的だが、ホームページやSNSで拝見する限り、
ファミリーの生き方もかっこいい。
これからが楽しみなだなぁ。
春のはじめから初夏にかけてのイベントシーズンも
15日のライブで一段落。
いろいろあったな…
毎年、なぜか6月は忙しい。
疲労の蓄積からか、首、背中、腰、足…
からだのあちこちが痛みが駆け巡り、一時はどうなるかと。
いくら楽しいからといっても限界が^^;
そろそろ年を考えて予定を入れねば。
8月は父の初盆。
そして南アフリカからモモちゃんの来日イベント、
映画「コスタリカの奇跡」上映会、谷本仰ソロライブ…
体力温存!
]]>戦利品。
忘れもしない6/9。
うちの相方とチキュウオンと3人、
駅前の白頭山でNHK「72時間」の撮影クルーからインタビューを受けた。
なれそめやらなにやら、結構根掘り葉掘り聞かれ、
調子に乗ってついぺらぺらと^^;
が、7/14の本放送では使われず、ほっと一息。
24時間営業の白頭山にはいろんな時間帯でお世話になっている。
呑兵衛にはありがたい存在。
実にいろんな方(自分もその一人)がいて、小倉らしい(?)カオス。
ディープな雰囲気。不思議な居心地の良さなのである。
名物の百円ビール、実はあまり利用せず。
ガラスケースの中の煮物や漬物、ポテサラなどのつまみファン。
手づくりで安くて美味しい。
気取らないのが一番だ。
]]>
知人に薦められて、久しぶりに小説を読むことに。
第32回太宰治賞の受賞作だという。
筑摩書房と三鷹市が共同主催する太宰治賞は、かつては吉村昭氏、
宮尾登美子氏、宮本輝氏を輩出したという小説の新人賞。
期待高まる。
『楽園』(夜釣十六著)。
消えゆく戦争体験の記憶をある若者が老人から
受け継いでいくというもの。
舞台は南国の廃墟の村。
全体に幻想的な空気が流れ、よく考えられた展開、
謎めいているのでいつのまにか引き込まれ、
あっという間に読み終えていた。
無駄な描写は一切ないが、登場人物も自然も的確に丁寧に描写され、
イメージがどんどん湧いてくる。南国の湿っぽさが伝わってくる。
面白かった。
多くの方の話や資料を紐解いて生まれた物語というから、
老人が語った戦地での体験はおそらく事実だろう。
決して戦争体験を口にしなかった老人たちも、風化を恐れ、、
ようやく語りつつあるというニュースを時折耳にする。
さて、どうやって伝えるか、文学にそれが可能か…
この本を読んで自分なりに、そんなことも考えたり。
作者は20代の女性というから驚き。
今後が楽しみだなぁ。
]]>
ちょっと前に観た「ムーンライト」は静かでとても美しい映画だった。
説明が一切ないところが気に入ったな。
T瀬さんから、これ面白いよと薦められた漫画家の
いがらしみきお作品をたて続けに読む。
『誰でもないところからの眺め』
『I【アイ】』1〜3巻(いがらしみきお作)
超ヘビー。混沌。混濁。
作者と同年代ということもあるのか、
考えていることが似ていて深みにはまる。
久々の漫画。こういうのは好き。
4月から最近までに読んだ本はこんな感じ。
『チェルノブイリの祈り』(スヴェトラーナ・アレクシエービッチ著)※再読
『ボラード病』(吉村萬壱著)※再読
『虚ろまんてぃっく』( 〃 著)
『生きる』(奥田愛基著)
『朽ちていった命 被ばく治療83日間の記録』(NHK東海村臨界事故)取材班)
『知の仕事術』(池澤夏樹著)
↑これには、「保育園落ちた日本死ね!!!」の全文掲載あり。
池澤氏のいう通り、名文。
ここだけでも(?)必読の価値あり。
ほかにもフェアトレードに関する本などを読み漁る日々。
いつになく、ノンフィクション多い。
そろそろ小説が読みたいなぁ。
物語の魅力に触れたい。
あちらの世界に連れていってほしい。
]]>天神の光円寺で開かれた水俣病講演会へ足を運ぶ。
プログラムは、原一男さん、森まゆみさん、若松英輔さん、
緒方正実さんたちによるそれぞれの水俣の話の後、
全員での対話。
司会は奥田愛基さん。
豪華登壇者。
3時間で収まるはずはなく、約一時間押しで終了。
水俣病とは何か、何を失ったのか…答えはあろうはずもなく。
死者たちの言葉にならない言葉、
本当のことは表に出ない(見えない)…
なぜ、今、あなたたちはここにいるのですか?
なぜ、今日この話を聞きにきたのですか?
という若松さんの問いかけは胸に堪えた。
水俣病は、いつのまにか自分自身の問題に
なっていた。
体験に基づくみなさんのお話、
この場では消化できず。
著作によって知るしかない。
]]>
毎月一度、クロスFMグリーンライフ講座で
「読書のじかん」という読書会を担当してから
はや9か月。
そんなこともあり、
なぜ、読書会?
読書って個人的なモノでしょ、何がおもしろいの?
流行ってんの?
って最近よく聞かれる。
私にもわからない 笑
読んだ本のことを人と語り合うのも自由、
語らないのも自由と思うし。
基本的にだれかと一緒に語ることが好きなだけ、
としか言えず。
ただ、話していると、いろんな考え方に触れることもできるし、
うんちくはためになるし、情報交換できたりするし、
せっかく読んだんだから、もっと深く掘り下げて
とことん楽しみたい、なんて、そんな気持ちかな。
好きな本のことをけなされたりすると
気分悪かったりもするけど、
たかが本、されど本、まあそう気にすることもないか、と。
読みたいから読んでいるだけ。
おそらく歌いたい人は歌い、
描きたい人は描く、
踊りたい人は踊る、
それと同じかなと。
本は自分を別世界に連れて行ってくれる。
知らないことを教えてくれる、
自分には欠かせない存在。
救われることも多々あったし、
この世に本があってほんとによかった。
読書会の進め方については、昨年秋の朝日新聞文化欄に
掲載されていた読書会のススメについての記事の中での
ある方の発言を参考にしている。
以下に抜粋。
大切にしているのは「作品に敬意を払うこと」。
作家をこきおろしたり、上から目線で批評したり
しない。「ついつい本の審査会のようになりがち。
できるだけいいところを見つけるようにしている。
批判2に対して、褒めるのが8、の割合を大切に
しています。」
語るのも大事だけど、耳を傾けるのも大事。
これがなかなかできないんだよねー
]]>この人でなければならない仕事、というものがあるものだなぁ。
まさか降板なんて考えたこともなかった番組、
国谷さんがキャスターを務め、23年間続いた
「クローズアップ現代」が、終了してほぼ一年。
自分は、決して熱心な視聴者ではなかったけれど、
この時間帯にTVを見ることがあれば、必ずチャンネルを合わせていた。
この番組を見ることで、自分と社会がつながっているような、
そんな安堵感もあり、見ずにいられなかった。
毎日開く、新聞のようでもあった。
国谷さんがいうところのキャスターの役割の一つ、
「視聴者と取材者の橋渡し役」として、
まさに自分の日常にも国谷さんがしっかりと存在していたことに、
終わってから気づかされた。
視聴者と同じ目線でいることを重視して
毎回毎回、自分の言葉で話し、伝え、納得のいかないことは
とことん追求する…
物事をあらゆる局面から考え抜いて、橋渡し役に撤し、全うされた方。
うすうす感じてはいたが、その日々の努力は並大抵では
なかったことが、この本で明らかに。
読後、懐かしさからYoutubeで国谷さんの「クローズアップ現代」や、
記者クラブ賞の受賞講演を見返してみた。
あいまいな言葉は一切使わない、はっきりしたものの言い方が
なんとも爽快。
有能で強靭な精神力を持つ人物、といった面だけではない、
混迷する社会を共に生きるやさしさを併せ持つ、そんな人物のような気が。
魅力的な国谷裕子さんにただ今、かぶれ中なり。
]]>
本気、本物に触れ、感動しすぎて、
放心してます。
全て素晴らしかった!
谷本さんの伸びやかな歌声にも
めちゃくちゃ感動しました!
ひとは皆、おんなじいのち。不肖ながら、
私も痛感すること多し。
なんか、まだまだやなー自分、と
やる気が湧いてきました。
素晴らしき抱樸。
ほんとうにありがとうございました(^ω^)
1部は、胸に迫る演奏と歌。
音楽性の高さもさることながら、
その思いがさく裂した圧倒的なパフォーマンスに
心から感動。
そして2部、抱樸代表奥田さんのお話。
昨年の相模原事件を中心に進む。
世の中から、役に立たないものは排除しようとした加害者。
その彼こそ、彼のような思想を生んだこの社会の被害者であると。
彼もまた、おんなじいのちであると。
○○ファースト、と叫ぶ政治家たち。
ファーストは2番目、3番目を生み、人を序列化し、
他者を排除することになるのでは、と。
また、世の中が、簡単で易しくて楽しくて、
それがほんとうにいいことなのか?
生きるということは簡単じゃない、苦しみを伴う…
葛藤があってこそ、生きるということではないか、と。
ホームレスの支援に関わり27年の奥田さん、
葛藤あり、涙あり、喜びあり…
思いと行動がともなってこその言葉に、本気の姿に
熱く感動してしまった。
毎年この時期に開かれる抱樸のイベントに
自分はいつも励まされる。
今回も、奥田さん、谷本さん、抱樸のみなさんの
本物の優しさに触れて芯から、あたたかさに包まれた。
このような機会を常にもたらしてくれる谷瀬さん。
ありがとう。心から感謝。
フェアトレード川柳に初チャレンジすることもあり、
M亭さんにいただいた「イナカ川柳」(TV Bros.編集部編)で
密かに研究中。
どれも面白い、笑える!
でも・・・
「何もかも 巨大なイオンが 包み込む」
「ラブホテル 潰れた後に ケアハウス」
今やイナカは崖っぷち。
これ、通しで読むとイナカの現実、現代のニッポンの
姿が見えてきて、ちょっと哀しくもなる。
この本の「はじめに」を読むとますます。
TV情報誌の読者投稿によるこの本、
M亭さんによると、ラジオで高橋源一郎さんが
おすすめしていたらしい。
社会風刺が多い川柳。
初チャレンジのお題は、「フェアトレード」。
どうなることやら?!
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2月に観た映画「沈黙」のこと、メモ。
・映画「野火」以来、塚本晋也監督びいき。
あの表情はなかなかできるもんじゃない、と。
あんなにやせて大丈夫か、と本気で心配したり。
塚本監督は、公開前のプロモーションには主役並みに登場。
FBやツイッター、ラジオ結構、追いかけ。
・本という平面が、立体に立ち上がる映画。
映画となると背景や色、役者の表情、セリフの強弱によって
同じ原作でもつくり手によって違うものに(当たり前のことだが)。
・自分が読み流した部分が、たっぷり時間をかけて描かれていたり
ここ長いなぁ、ここチカラ入っているなぁ…
原作の捉え方は人さまざまなものだなぁ、と。
ストーリーは原作には忠実でありつつも、演出する者によって
独自の世界が現れる映画。
読むほうが先、のほうがおもしろいなぁと思う。
自分はやはり読んでから観る派。
・布教する者と禁じる者、宣教師と信者、
殉教するものと転ぶもの、お役人と農民、外国人と日本人、
さまざまな立場が偏りなく描かれる。
原作もそうだが、映画も。ますます混迷。
・役者は皆、迫真の演技。だれもが素晴らしかったと思う。
特にリーアム・ニーソンの存在感はすごかった。
・遠藤文学は、出口の見えない倫理的な問題を取り扱ってはいるが、
小説にすることですこーし歩み寄ることができる。
もしかしてエンターテインメントとして読んでいいのか、という感覚。
「海と毒薬」「私が棄てた女」もそういえば、そんな感じだったなぁ。
・マーティン・スコセッシ監督、ありがとう。次回作は、あるのか…。
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2月の東田シネマ、「ふたりの桃源郷」。
88歳、病の身ながらもなお、薪を割り
背筋をピンと伸ばして直立するおじいさん、カッコいい!
山道で手に入れた、たった一本のリンドウをおじいさんに
差し出すおばあさん、かわいい!!
敬語で語りかけ、敬いあう夫婦、家族の姿がうつくしい。
たったふたりの山暮らし。
自然の中で多くの命や愛に囲まれ、豊かに生きたふたり。
ともに慈しみ合い、体を動かし、できることはなんでもやって、
生きることを全うしたふたり。
こうした人の営みは、子や孫に累々と引き継がれてゆく。
夫婦とはなにか、家族とはなにか、老いとは…
生きていくうえで大切なことはなにか。
そんなことを考えさせてくれる、感動的な作品だった。
腰の大きく曲がったおばあさんは、まさに亡き母の姿。
どうしても両親を重ねてしまう。
こういう映画、今の若い人はいったいどう見るのだろうか。
日本のドキュメンタリー映画の良作を上映してくれる東田シネマ。
4月からの北方シネマにも期待大。
]]>今回、到着後すぐに訪れたのは作庭家・
重森三玲の枯山水の作品が鑑賞できる東福寺。
静かな時を過ごす。
北斗七星を描いているという。
市松模様の庭。
絵画のようでもあり。。。
紅葉の名所、東福寺はシーズン中はかなりごったがえすよう。
さすがに真冬は静か。
2016年は若冲生誕300年ということで錦市場のシャッターは
さながら美術館のようになっていました。
閉まってからじゃないと見れない。。。
毎度おなじみ、旅の最後はお気に入りの「レティシア書房」。
新幹線の時間まで小一時間、ゆっくり過ごしたのでした。
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いつか…とあこがれていたクートラスの作品展
「僕は小さな黄金の手を探す」を開催中の大山崎山荘美術館へ。
タロットカード大の厚紙に毎夜描いたというカルト「僕の夜」、
印刷屋から貰いうけたポスターの裏に描かれた
「僕のご先祖様」、いずれも見たかった実物が目の前に。
さすがに撮影は禁止でした。
アサヒビール大山崎山荘美術館へは河原町から電車で15分、
駅から徒歩で10分ほど。
この山荘は、英国調の本館と安藤忠雄氏設計の
新館が見事に調和した重厚な建物。
桜や紅葉のシーズンはそれはそれは美しいたたずまいのよう。
それゆえに人であふれるようでもあり。
真冬はオフシーズン。人け少なく静かに鑑賞でき、満足。
ゆっくりたっぷり楽しんだ贅沢な京都への出張。
またこの夏に。。。
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ラッキーなことに、観たい映画がこぞって公開中。
1本目。
すごいものを見てしまった!
「アルジェの戦い」(1966年、伊・アルジェリア)
ドキュメンタリーかと見まごうリアルさ。
演じているとは思えない迫真の演技。
胸にずんずん迫りくる圧倒的な音楽。
緊迫につぐ、緊迫。
これほんとに1966年の映画!?
おそらく自分が今まで見たい映画で5本の指に入る。
2本目。
みなみ会館でアッバス・キアロスタミ追悼上映中。
「そして人生はつづく」鑑賞。
「友だちのうちはどこ?」(鑑賞済み)
「オリーブの林を抜けて」(未見)と合わせて、
ジグザグ道3部作と言われる作品。
こんな撮り方あったんだー。
1作見ただけではわからない、キアロスタミが巨匠と
呼ばれる所以がわかったような。
3作目。
ドキュメンタリー映画「ヒッチコック/トリュフォー」(2015年、米・仏)。
スクリーンの中とはいえ、大好きなトリュフォーに会えて 涙
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新年2冊目は『沈黙』から一転、
『グアテマラの弟』で大笑い。
ブックカバーはグアテマラの織物(イロイトー作)。
一年の疲れが出たせいか、
父の四十九日を控えているせいか、
『沈黙』があまりにつらかったせいか 笑
とにかく正月休みは気力が湧かず、悶々。
ぐったり過ごしていた。
が、録画しておいたNHKの新春ドラマ
「富士ファミリー」(木皿泉脚本)を見て気持ち上向く。
やっぱり笑う、っていい!
これは、片桐はいりさんあってのドラマだね〜
はいりさんといえば、グアテマラに永住する弟のことを
綴った『グアテマラの弟』。
イロイトーさんたちの展示会も控えていることもあり、
早速読んでみた。
軽快な筆運び。率直で感じたまま、ウラオモテのない生き方、
いいなぁ。
グアテマラに旅し暮らした珍妙な体験を楽しみつつ、
比較文化としても読める。
素直に楽しい。
次は、『わたしのマトカ』にしよう。
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新年最初の一冊。
1/21から映画の公開も控えていることもあり、
遠藤周作の『沈黙』を開く。
江戸時代、厳しい弾圧によってキリスト教を棄教せよと
迫られた宣教師や信者たち。
壮絶な拷問シーンがありありと描かれ、終始辛い。
信仰とは何か、人間とは何か…
殉教、棄教、転ぶ…
自分ならどうするか…
葛藤に次ぐ葛藤、ともに苦しむ。
けれども、読み終えて、すがすがしい気持ちになってしまった。
なぜか…
どんな拷問を受けようとも信念を貫き、
信仰を守ろうとする宣教師や信者たちの
尊厳にあふれた言動や行いのせいか、なぜなのか…
読まねば、と思いながら手をつけられなかったけれど、
映画公開がきっかけとなった。
映像化、楽しみだなぁ。
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時折、訪ねてきてくれて貴重な映画談義をしてくれる
映画フリークのお友達、M夫妻。
昨日、ドキュメンタリー映画「ヒッチコック/トリュフォー」
(2015/米・仏)のチラシを届けてくれました。
そこで引っ張り出したのが、30年ほど前、
当時トリュフォーファンだったこともあって、
大枚はたいて買った大著『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』。
一つ一つの作品がヒッチコックとトリュフォーの
インタビュー形式で詳細に解説されているから、
わかりやすいし面白いのなんの。
80年代の半ば、小倉でも次々リバイバル上映されていた
ヒッチコック作品を見ては、この本を開いたもの。
トリュフォーの序文(といってもかなり長い!)が名文。
ここ読んだだけでも、〈映画作家〉ヒッチコック好き加減が
半端ないことがよくわかります。
当時2900円。20代の自分にとっては、高額だった記憶が…
勇気のいる決断だったけど、買ってよかったなぁ。
ということで、この本にまつわる映画「ヒッチコック/トリュフォー」、
絶対見なくてはなりません!
M夫妻は先日、「アルジェの戦い」、昨日は「スモーク」を観たという。
なんともうらやましい限り。
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いったいいつまで…
先の見えない介護生活でしたが、
家族の支えはもちろん、友人、知人、お客さま…
たくさんの方のご助言や本の力を借りて、
乗り越えることができた気がしています。
気持ちが張り詰めているとき、
思わず口走った泣き言を受け止めてくれた方たち。
心から感謝しています。
ひとりで悩まない、ということ。
同じ体験をされている方にとって、
何か自分でも役に立つことがあればよいのですが。
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2016年春。父と見た桜。
父の葬儀、施設の部屋の片付けもほぼ終え、
今日から店を通常営業です。
11月25日、父が息を引き取りました。
前日の夜、いつものように入院中の父を見舞い、手足をマッサージして、
また明日ね、といって別れたのですが、翌日早朝には息がなく。
享年82歳。
昨年1月、脳こうそくで倒れてから1年10か月。
それからは病院と施設を出たり入ったりではありましたが、
倒れる前日まで元気で仕事も現役でしたし、
この春まで車椅子で桜を見に連れ出したりしていましたので、
大往生といってもいいでしょう。
えんげ障害があり、口からの食事がなかなか困難でしたが、
最後まで「食べたい」という本人の意思を汲んであげようと、
一緒に頑張ってきました。
胃ろうや心臓マッサージなど、いわゆる延命処置はしないという
方針でしたので、苦しみ少なく逝ってくれたと信じたい気持ちです。
寂しくはなりますが、姉と交代で
ほぼ毎日のように顔を見に行きましたので、
今、思い残すことは何もありません。
葬儀には、高齢にもかかわらず働かせてくれていた会社の方々も
たくさんご会葬くださり、涙を流してくださいました。
わたしたち家族よりも父と多くの時間を共に過ごしたであろう
みなさまから働きぶり、暮らしぶりを聞き、多くの方に
愛されていたのだなぁとちょっぴりうらやましくもあり、
また誇りにも思いました。
ほんとうにお世話になりました。
若いときは何かしら大きなことを成し遂げようとして、
家族(特に母)を顧みなかった父。
なかなか思うような生き方ができず、悩み多かったようですが、
今思うと常に自分のことは後回しで、周りのことばかり考えていた父でした。
苦労して育ててくれたにもかかわらず、
自分も若かったせいか、あの頃の父の悩みを理解して
あげられなかったのは申し訳なかった、と反省しています。
50代半ばで家を飛び出し、周囲を混乱させましたが、
北九州に移り住んでからのそれからは、
誰かのために…と日々、目の前にあるどんな小さなことでも
真面目に取り組み、朗らかで充実した日々を送っていたようでした。
亡くなった母の供養もよくしていました。
自分も今ちょうど同じ年齢にさしかかり、
人はこの年齢からでも生まれ変われるんだ、
という勇気をもらった気がしています。
自分の酒好き、映画好き、本好きは父の影響。
大好きだった父
器用で働き者だった父
大酒のみで陽気だった父
困ったときにはいつも助けてくれていた父
時々、仕事の合間にふらりとお茶を飲みにやってきていた父
・・・
数え切れないほどの思い出。
大切にしていきます。
笑顔でいることが一番の供養かなと思って、
日々を過ごそうと思っています。
今頃、母に謝っているかなぁ 笑
自分が今ここにあるのは父と母のおかげ。
心からありがとう。
合掌
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実話を基にしたイーストウッド作品。
切れ味のするどい演出、余計なシーンはなく、サクサクと物語が
進む速足の展開。
それなのに途中、何度か自然と感動が込み上げてきて、
涙こらえるのに必死だった。
ラストは爽快だし、さすがと思わざるを得ない。
イーストウッドにまんまとツボを押さえられた気分。。。
原題は、機長の名前の「Sully(サリー)」。
冷静沈着に事を成し遂げた機長本人は、
自分は英雄ではない、奇跡ではない、仕事を全うしただけ、
全力を尽くしただけ、チームワークがよかったから、
と言っているところが、さらに感動を呼ぶのだろうな。
さぞや世界を騒がせたであろうこのハドソン川の不時着水事件。
自分の記憶にとんとなかったので、調べてみると…
2009年1月15日、まさにキリマンジャロにアタック中であった。
登頂は16日。前後数日間はテレビも新聞もなし。納得。
]]>吉田修一原作。かならず読もう。
千葉、東京、沖縄の3つの地域に分けて描かれる現代の闇。
どれも切ないが、沖縄編は特につらかったな。
役者さんたちの演技がすばらしく、見ごたえある作品になっている。
人が人を信じるって、いったいどういうことかな。
最近、ちょっと哀しいことがあったのでそんなことなんぞ
考え込んでしまった。
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医師・中村哲とアフガニスタン」が、もうyoutubeにアップされていた。
中村哲氏の偉大な功績は多くの人が知るところ。
紛争、干ばつ、難民問題…とアフガニスタンを次々に襲う惨禍。
そんな国でなぜ、と思わずにいられない。
氏が語る動機は、「目の前の困っている人を見捨てるわけにはいかない」
ととても明解。
素晴らしいと思うのは、どんなに立派な水路を作っても
治水は、彼らの手で管理できなくては意味がないと
何百年も先のことを考え、アフガニスタンの市井の人々と
常に共に行動する点である。
国や政治の力を借りず、長い年月をかけ、市井の人々とともに築き上げた
功績であることに心動かされる。
番組の最後で述べた氏の言葉がとても新鮮だった。
「これは平和活動ではない、医療の延長なんです。医療の延長ということは
どれだけの人間が助かるかということ。結果として我々の地域には、争い事が
少ない、治安がいい、麻薬が少ない、ということが言える。これが「平和への
一つの道である」と主張したことは少ないと思う。ただ、戦さをしている暇はない、
戦さをするとこういう状態はますます悪くなる。結果として得られた平和で
あって、平和を目的にわれわれはしているわけではない」
番組を見て、『天、共にあり アフガニスタン三十年の闘い』を
読みたいと思っていたら、ウォーキング途中の古本屋さんでばったり。
この本の冒頭には幼少時、数年間暮らした若松のことに触れ、
弱者は率先してかばうべきこと、職業に貴賤はないこと、
どんな小さな生き物の命も尊ぶべきことなど、
祖母マン(火野葦平の母)の説教が自分の倫理観に
根ざしていることなどが綴られている。
youtubeでのこちらの記者会見も興味深し。
最後に「照一隅」という伝教大師の言葉に触れている。
置かれた立場で全力を尽くす。。。
心にとどめておきたい。
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南陀楼綾繁さんに谷根千を案内していただくという
機会に恵まれた。
ラッキー!
前日まで厳しい暑さが続いていたのに、
この日はひんやり涼しくて、汗もさほどかかず、
曇り空から途中小雨に降られたが、
濡れても気にならない程度。
路地裏、坂道をうろうろ。
古書ほうろう→谷中銀座→古書信天翁→朝倉彫塑館→
旅するミシン店→貸しはらっぱ音地→上野桜木あたり→
ひるねこBOOKS→ボン ファイアー→往来堂書店。
谷中銀座はお祭り中。
朝倉彫塑館。
前回、来たときは改装中で入れず、今回はゆっくり見学。
「上野桜木あたり」は、話題のリノベ新スポットらしい。
ここでビールを。。。と思ったら満席。
このあたりで小雨に降られる
夜、訪れたい飲み屋街。
歩いていると顔見知りの方から、声をかけられたり、
入る店々で世間話やらなにやら情報交換が始まる。
新しいお店の方たちから、ずいぶんと頼りにされて
いるような会話が見て取れた。
ナンダロウさん、谷根千の顔だなぁ。
ご案内ありがとうございました!
6世紀ごろの英国、アーサー王伝説を下敷きにしているという。
何の予備知識もなく読んだが、支障なく十分に楽しめた。
知っていればもっと楽しめたのかもしれない。
記憶と忘却、繰り返される争い、慈しみと愛…
普遍的なテーマのもと、
あれはいったいどういう意味だったのか…
ちりばめられた暗喩や謎にまんまとはまり、
知らず知らず物語に引き込まれていく。
いつものごとく、解釈は読み手にまかされる。
そんなワクワクとは反対に、
読後はいつものごとく、切ない気持ちにさせられる。
仕掛けられた罠にはまりたくてイシグロを読むのかもしれない。
読む日々。
一日の終わり、スマホのバッテリー残が50%以上になってきた。
どことなく調子よい。
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古本アクスで真っ赤なカバーに惹かれ手にした本。
『言いたいことがありすぎて』(丸木俊著 筑摩書房)。
ひろしま・長崎・アウシュビッツ・南京・水俣・沖縄を
夫・丸木位里(1901-1995年)さんとの共同製作で描いた
俊(1912-2000年)さん。
日の丸・原発・放射能・環境汚染・・・
今を生きる人たちへの渾身のメッセージが語られている。
(以下、抜粋)
恐ろしいのは?大和魂?です。
天皇を中心にした「日の丸・君が代」の教育は、差別と重なって恐ろしい
結果を生むということを知りました。こういう心がわたしたちの胸の中
にもひそんでいるのでしょうか。
戦争というものを簡単に考えてはいけないのです。
沖縄の人を日本軍が殺す、沖縄住民の食べ物を奪う、沖縄で起こったよう
なことが、戦争の名のものとで実際になされています。日本が負けた、
アメリカが勝った、といったそういうことではない、そのなかで起こった、
もっと細かい、いや、もっと大切な、いや一番大事なことがかくされて
きていたのです。そのことを知り、深く掘りさげて考えていかなければ
なりません。
昭和30年代の女性たちの新聞投稿欄「紅皿」集
『戦争とおはぎとグリンピース』(西日本新聞社)。
女たちの戦争体験、家族や愛する人を思う気持ちが素直に綴られ、
静かに胸を打つ。
平穏な日常を奪った戦争。戦争は戦場にだけあるのではない。
以下、平成28年長崎平和宣言より
…
若い世代の皆さん、あなたたちが当たり前と感じる日常、例えば、
お母さんの優しい手、お父さんの温かいまなざし、友だちとの会話、
好きな人の笑顔…。そのすべてを奪い去ってしまうのが戦争です。
戦争体験、被爆者の体験に、ぜひ一度耳を傾けてみてください。
つらい経験を語ることは苦しいことです。それでも語ってくれるのは、
未来の人たちを守りたいからだということを知ってください。
戦争体験のない自分だが、先人たちの言葉から
語り継がねばならないことの多さ、重大さは伝わってくる。
怖いから、つらいからと目を伏せ、耳を塞ぎ、
心を閉ざしてしまってはいけない。
戦争に正義はない。
正義のために戦争を強いられるのは、まっぴらゴメンである。
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昭和館2で8/19まで上映中。
「サウルの息子」(2015年/ハンガリー)はアウシュビッツ、
「あの日の声を探して」(2014年/フランス)はチェチェン紛争
そして、京都に日帰り出張の折、京都シネマで観た
「スリーピングボイス 沈黙の叫び」(2011年/スペイン)は、
スペイン内戦後のフランコ政権下が舞台。
2度とあってはならない時代の話。
暴力、拷問と殺戮シーンの連続で気分が重くなるが、
いずれも観るべき映画。
「あの日の声を探して」で普通の若者コーリャが、
兵士となり民間人を銃殺するまでの過程は、
さもありそうな現実のようで怖かった。
人が悪魔になってしまうのが、戦争だ。
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昨日は店をちょっと早じまいして、ドキュメンタリー映画
「抗いの記 記録作家 林えいだい」東田シネマの先行上映会へ。
現在、田川市在住の林えいだいさん(1933年生)。
筑豊を拠点に、抑圧された民衆の声を拾い上げた著作は
50冊を超えるそう。
1960年代は戸畑に移り住み、北九州市の職員として働いていたこともあり、
公害の実態を訴えた記録映画「青空がほしい」の制作に大きくかかわった方だった。
朝鮮人強制連行、戦争、公害、差別…
国家権力に抗うことが困難だった時代、
歴史の闇に葬り去られた真実のいかに多いことか。
この映画でさらに知ることとなる。
かつて日本の経済を支えた筑豊炭鉱には、
多くの朝鮮人が強制連行され、福岡県だけでも17万人を超えたという。
あげく、差別と過酷な労働を強いられ無念の死を遂げた朝鮮人たち。
名を刻まれることもなく、ただ石ころだけが置かれた墓が
筑豊地域には無数に存在するという。
人が人をそこまで貶めてよいものだろうか。
国家権力とはなんだろうか。
活動の原点は、炭鉱から逃げてきた朝鮮人労働者を匿ったことにより
「国賊」として罪に問われ、拷問によって
非業の死を遂げた神主だった父にあるという。
「いいたくない、いわない。表面に出ない隠れた部分こそ、問題なのだ」
「歴史の教訓に学ばない民族は結局は自滅の道を歩むしかない」
えいだいさんのメッセージが静かに胸に迫る。
癌と闘病中の今も、指に万年筆をセロテープで貼り付けて執筆する姿、
力強く声を発する姿に、自分自身がこうも励まされようとは。。。
映画にさきがけて、『海峡の女たち 関門港沖仲仕の社会史』
(葦書房)『筑豊坑夫塚』を入手。
メッセージを汲み取るべく、読んでみようと思っている。
この映画は、来年1月から東京イメージフォーラムを皮切りに
全国公開されるようだ。
東田シネマ □
『風の道づれ』(山福康政著 裏山書房発行)にもえいだいさん登場。
人からなんち言われようと、やるだけやるとさわやかに笑う…とある。
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