読むと書く、話す
2017.12.17 Sunday
読むことをあきらめていたこの秋。
ようやく時間が戻ってきた。
ちょっと大げさかもしれないが、
自分にとって文字は、もはや血や肉と同じ。
文字を入れなければ生きた心地がしない。
空いた時間があれば、読む。
読みたい本が山積み。
読みたい本があることの幸せをかみしめる。
先日、若松英輔さんの講演があるというので、
早じまいして箱崎のブックスキューブリックまで聞きに行った。
最新刊『言葉の羅針盤』発行記念ということだったが、
とくに本の中味に触れるというわけでなく、
主に「読むと書く」についての講話。
若松さん、作品もいいが語り口も好き。
腑に落ちることがたくさん。
穏やかで冷静ではあるが、情熱的。
おのずと引きこまれる。
「読むとは自分の言葉を探す旅のようなもの」という。
読むこと、書くこと、そして話すことはつながっている、と思う。