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2月の映画「沈黙 サイレンス」

 

 

2月に観た映画「沈黙」のこと、メモ。

 

 

・映画「野火」以来、塚本晋也監督びいき。
あの表情はなかなかできるもんじゃない、と。
あんなにやせて大丈夫か、と本気で心配したり。
塚本監督は、公開前のプロモーションには主役並みに登場。
FBやツイッター、ラジオ結構、追いかけ。

 

・本という平面が、立体に立ち上がる映画。

映画となると背景や色、役者の表情、セリフの強弱によって

同じ原作でもつくり手によって違うものに(当たり前のことだが)。

 

・自分が読み流した部分が、たっぷり時間をかけて描かれていたり

ここ長いなぁ、ここチカラ入っているなぁ…

原作の捉え方は人さまざまなものだなぁ、と。

ストーリーは原作には忠実でありつつも、演出する者によって

独自の世界が現れる映画。

読むほうが先、のほうがおもしろいなぁと思う。
自分はやはり読んでから観る派。

 

・布教する者と禁じる者、宣教師と信者、
殉教するものと転ぶもの、お役人と農民、外国人と日本人、
さまざまな立場が偏りなく描かれる。
原作もそうだが、映画も。ますます混迷。


・役者は皆、迫真の演技。だれもが素晴らしかったと思う。
特にリーアム・ニーソンの存在感はすごかった。

 

・遠藤文学は、出口の見えない倫理的な問題を取り扱ってはいるが、
小説にすることですこーし歩み寄ることができる。
もしかしてエンターテインメントとして読んでいいのか、という感覚。
「海と毒薬」「私が棄てた女」もそういえば、そんな感じだったなぁ。


・マーティン・スコセッシ監督、ありがとう。次回作は、あるのか…。