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ドキュメンタリー映画「抗いの記」

昨日は店をちょっと早じまいして、ドキュメンタリー映画

「抗いの記 記録作家 林えいだい」東田シネマの先行上映会へ。

現在、田川市在住の林えいだいさん(1933年生)。

筑豊を拠点に、抑圧された民衆の声を拾い上げた著作は

50冊を超えるそう。

1960年代は戸畑に移り住み、北九州市の職員として働いていたこともあり、

公害の実態を訴えた記録映画「青空がほしい」の制作に大きくかかわった方だった。

朝鮮人強制連行、戦争、公害、差別…

国家権力に抗うことが困難だった時代、

歴史の闇に葬り去られた真実のいかに多いことか。

この映画でさらに知ることとなる。

かつて日本の経済を支えた筑豊炭鉱には、

多くの朝鮮人が強制連行され、福岡県だけでも17万人を超えたという。

あげく、差別と過酷な労働を強いられ無念の死を遂げた朝鮮人たち。

名を刻まれることもなく、ただ石ころだけが置かれた墓が

筑豊地域には無数に存在するという。

人が人をそこまで貶めてよいものだろうか。

国家権力とはなんだろうか。

活動の原点は、炭鉱から逃げてきた朝鮮人労働者を匿ったことにより

「国賊」として罪に問われ、拷問によって

非業の死を遂げた神主だった父にあるという。

「いいたくない、いわない。表面に出ない隠れた部分こそ、問題なのだ」

「歴史の教訓に学ばない民族は結局は自滅の道を歩むしかない」

えいだいさんのメッセージが静かに胸に迫る。

癌と闘病中の今も、指に万年筆をセロテープで貼り付けて執筆する姿、

力強く声を発する姿に、自分自身がこうも励まされようとは。。。

映画にさきがけて、『海峡の女たち 関門港沖仲仕の社会史』

(葦書房)『筑豊坑夫塚』を入手。

メッセージを汲み取るべく、読んでみようと思っている。

この映画は、来年1月から東京イメージフォーラムを皮切りに

全国公開されるようだ。

東田シネマ 



『風の道づれ』(山福康政著 裏山書房発行)にもえいだいさん登場。

人からなんち言われようと、やるだけやるとさわやかに笑う…とある。