本、映画、ひと、猫、緑々農園、備忘録。。。
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『海うそ』(梨木香歩著)

雪見日和は読書日和。



あくせくしている時に開きたくなかった『海うそ』。

降雪で身動きとれず、時が止まったかのような日が訪れ、ようやく好機到来。





小さな島を舞台に、かつて人の営みとともにあった文化や伝承、

豊かな自然、生命の不思議が細やかに著され、

今、語り継ぎたいこと、守らねばならないことを静かに語りかける。

民俗学や植物学などさまざまな興味を広げさせてもくれ、

あまりにも深い内容に恐れ入ってしまった。



いまわたしたちは、発展や進歩の名のもとに

何か大きなものを失っているのではないか、

このまま見過ごしてよいのか、

移り行く時代の流れをどのように受け止めたらよいのか、

模索する気持ちをこのような物語にしてしまうとは。

梨木香歩、なんという作者なのだろう。
しばらく海うそショックに陥りそうだ…