読みたかった本。
『戦中派不戦日記』(山田風太郎著)
昭和20年の一年間を丹念に綴った日記。
市井の人々のありあさまがありありと描かれ、
あの日に近づくにつれて、ハラハラドキドキ。
日記文学と称されるだけあって、ただの日記ではない。
史料としても価値あるもの。
引き続き『虫けら日記』『闇市日記』『復興日記』…
読みたいもの。
10代後半からしばらくは、山田風太郎の忍法帖シリーズに夢中だった。
半村良も良く読んだなぁ。
並行して読んでいた『今夜すべてのバーで』(中島らも著)は、
作者自身のアルコール依存との壮絶な体験に基づいた小説。
上手いなぁ、面白く読む。
依存症は酒やドラッグだけではない。
ギャンブル、買い物、セックス…
なんにしても依存症は、人ごとではない。
巻末に中島らも×山田風太郎の対談付き。
いいタイミング。