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『キャスターという仕事』(国谷裕子著)

この人でなければならない仕事、というものがあるものだなぁ。

 

まさか降板なんて考えたこともなかった番組、

国谷さんがキャスターを務め、23年間続いた

「クローズアップ現代」が、終了してほぼ一年。

 

自分は、決して熱心な視聴者ではなかったけれど、

この時間帯にTVを見ることがあれば、必ずチャンネルを合わせていた。

 

この番組を見ることで、自分と社会がつながっているような、

そんな安堵感もあり、見ずにいられなかった。

毎日開く、新聞のようでもあった。

 

国谷さんがいうところのキャスターの役割の一つ、

「視聴者と取材者の橋渡し役」として、

まさに自分の日常にも国谷さんがしっかりと存在していたことに、

終わってから気づかされた。

 

視聴者と同じ目線でいることを重視して

毎回毎回、自分の言葉で話し、伝え、納得のいかないことは

とことん追求する…

物事をあらゆる局面から考え抜いて、橋渡し役に撤し、全うされた方。

うすうす感じてはいたが、その日々の努力は並大抵では

なかったことが、この本で明らかに。

 

読後、懐かしさからYoutubeで国谷さんの「クローズアップ現代」や、

記者クラブ賞の受賞講演を見返してみた。

あいまいな言葉は一切使わない、はっきりしたものの言い方が

なんとも爽快。

 

有能で強靭な精神力を持つ人物、といった面だけではない、

混迷する社会を共に生きるやさしさを併せ持つ、そんな人物のような気が。

魅力的な国谷裕子さんにただ今、かぶれ中なり。

 

 

おんなじいのちコンサート



生活困窮者を支援するNPO法人「抱樸」主催コンサート。
以下はコンサート直後に感動のあまり、谷本さんに送ったメール。

  未だお忙しい最中かと。失礼します。

  本気、本物に触れ、感動しすぎて、
  放心してます。
  全て素晴らしかった!

  谷本さんの伸びやかな歌声にも
  めちゃくちゃ感動しました!

  ひとは皆、おんなじいのち。不肖ながら、
  私も痛感すること多し。
  なんか、まだまだやなー自分、と

  やる気が湧いてきました。

  素晴らしき抱樸。

  ほんとうにありがとうございました(^ω^)

 

1部は、胸に迫る演奏と歌。

音楽性の高さもさることながら、

その思いがさく裂した圧倒的なパフォーマンスに

心から感動。

 

そして2部、抱樸代表奥田さんのお話。

昨年の相模原事件を中心に進む。
世の中から、役に立たないものは排除しようとした加害者。

その彼こそ、彼のような思想を生んだこの社会の被害者であると。

彼もまた、おんなじいのちであると。

 

○○ファースト、と叫ぶ政治家たち。

ファーストは2番目、3番目を生み、人を序列化し、

他者を排除することになるのでは、と。

 

また、世の中が、簡単で易しくて楽しくて、

それがほんとうにいいことなのか?
生きるということは簡単じゃない、苦しみを伴う…
葛藤があってこそ、生きるということではないか、と。

 

ホームレスの支援に関わり27年の奥田さん、
葛藤あり、涙あり、喜びあり…
思いと行動がともなってこその言葉に、本気の姿に

熱く感動してしまった。

毎年この時期に開かれる抱樸のイベントに

自分はいつも励まされる。
今回も、奥田さん、谷本さん、抱樸のみなさんの

本物の優しさに触れて芯から、あたたかさに包まれた。

このような機会を常にもたらしてくれる谷瀬さん。
ありがとう。心から感謝。

川柳に初挑戦!

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フェアトレード川柳に初チャレンジすることもあり、

M亭さんにいただいた「イナカ川柳」(TV Bros.編集部編)で

密かに研究中。

 

どれも面白い、笑える!

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でも・・・

 

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「何もかも 巨大なイオンが 包み込む」

「ラブホテル 潰れた後に ケアハウス」

 

今やイナカは崖っぷち。

これ、通しで読むとイナカの現実、現代のニッポンの

姿が見えてきて、ちょっと哀しくもなる。

この本の「はじめに」を読むとますます。

TV情報誌の読者投稿によるこの本、

M亭さんによると、ラジオで高橋源一郎さんが

おすすめしていたらしい。

 

社会風刺が多い川柳。

初チャレンジのお題は、「フェアトレード」。

どうなることやら?!

春の兆し



2017年3月1日、午後より快晴。

あちこちの庭先に春の兆し現れ、ウォーキングも楽し。





















あと半月もすれば、木蓮や雪柳、レンギョウも加わり、
さらに華やかになるだろう。

2月の映画「沈黙 サイレンス」

 

 

2月に観た映画「沈黙」のこと、メモ。

 

 

・映画「野火」以来、塚本晋也監督びいき。
あの表情はなかなかできるもんじゃない、と。
あんなにやせて大丈夫か、と本気で心配したり。
塚本監督は、公開前のプロモーションには主役並みに登場。
FBやツイッター、ラジオ結構、追いかけ。

 

・本という平面が、立体に立ち上がる映画。

映画となると背景や色、役者の表情、セリフの強弱によって

同じ原作でもつくり手によって違うものに(当たり前のことだが)。

 

・自分が読み流した部分が、たっぷり時間をかけて描かれていたり

ここ長いなぁ、ここチカラ入っているなぁ…

原作の捉え方は人さまざまなものだなぁ、と。

ストーリーは原作には忠実でありつつも、演出する者によって

独自の世界が現れる映画。

読むほうが先、のほうがおもしろいなぁと思う。
自分はやはり読んでから観る派。

 

・布教する者と禁じる者、宣教師と信者、
殉教するものと転ぶもの、お役人と農民、外国人と日本人、
さまざまな立場が偏りなく描かれる。
原作もそうだが、映画も。ますます混迷。


・役者は皆、迫真の演技。だれもが素晴らしかったと思う。
特にリーアム・ニーソンの存在感はすごかった。

 

・遠藤文学は、出口の見えない倫理的な問題を取り扱ってはいるが、
小説にすることですこーし歩み寄ることができる。
もしかしてエンターテインメントとして読んでいいのか、という感覚。
「海と毒薬」「私が棄てた女」もそういえば、そんな感じだったなぁ。


・マーティン・スコセッシ監督、ありがとう。次回作は、あるのか…。

 

 

映画「ふたりの桃源郷」

2月の東田シネマ、「ふたりの桃源郷」。

 

88歳、病の身ながらもなお、薪を割り

背筋をピンと伸ばして直立するおじいさん、カッコいい!

 

山道で手に入れた、たった一本のリンドウをおじいさんに

差し出すおばあさん、かわいい!!

 

敬語で語りかけ、敬いあう夫婦、家族の姿がうつくしい。

 

たったふたりの山暮らし。

自然の中で多くの命や愛に囲まれ、豊かに生きたふたり。

ともに慈しみ合い、体を動かし、できることはなんでもやって、

生きることを全うしたふたり。

こうした人の営みは、子や孫に累々と引き継がれてゆく。

 

夫婦とはなにか、家族とはなにか、老いとは…

生きていくうえで大切なことはなにか。

そんなことを考えさせてくれる、感動的な作品だった。

 

 

腰の大きく曲がったおばあさんは、まさに亡き母の姿。

どうしても両親を重ねてしまう。

こういう映画、今の若い人はいったいどう見るのだろうか。

 

 

日本のドキュメンタリー映画の良作を上映してくれる東田シネマ。

来月は『 広河隆一 人間の戦場 』 

4月からの北方シネマにも期待大。

1月備忘録 冬の京都散策

お仕事ついでに京都をぶらぶら。

今回、到着後すぐに訪れたのは作庭家・

重森三玲の枯山水の作品が鑑賞できる東福寺。

 

静かな時を過ごす。

 

北斗七星を描いているという。

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市松模様の庭。

絵画のようでもあり。。。

 

 

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紅葉の名所、東福寺はシーズン中はかなりごったがえすよう。

さすがに真冬は静か。

 

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2016年は若冲生誕300年ということで錦市場のシャッターは

さながら美術館のようになっていました。

閉まってからじゃないと見れない。。。

 

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毎度おなじみ、旅の最後はお気に入りの「レティシア書房」。

新幹線の時間まで小一時間、ゆっくり過ごしたのでした。

 

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1月備忘録 ロベール・クートラス作品展へ

 

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いつか…とあこがれていたクートラスの作品展

「僕は小さな黄金の手を探す」を開催中の大山崎山荘美術館へ。

 

 

タロットカード大の厚紙に毎夜描いたというカルト「僕の夜」、

印刷屋から貰いうけたポスターの裏に描かれた

「僕のご先祖様」、いずれも見たかった実物が目の前に。

さすがに撮影は禁止でした。

 

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アサヒビール大山崎山荘美術館へは河原町から電車で15分、

駅から徒歩で10分ほど。

 

この山荘は、英国調の本館と安藤忠雄氏設計の

新館が見事に調和した重厚な建物。

桜や紅葉のシーズンはそれはそれは美しいたたずまいのよう。

それゆえに人であふれるようでもあり。

真冬はオフシーズン。人け少なく静かに鑑賞でき、満足。

 

ゆっくりたっぷり楽しんだ贅沢な京都への出張。

またこの夏に。。。

 

1月備忘録 京都映画三昧

1月上旬、シサム工房さんの展示会のため、京都出張。

ラッキーなことに、観たい映画がこぞって公開中。

 

1本目。

すごいものを見てしまった!

 

「アルジェの戦い」(1966年、伊・アルジェリア)

ドキュメンタリーかと見まごうリアルさ。

演じているとは思えない迫真の演技。

胸にずんずん迫りくる圧倒的な音楽。

緊迫につぐ、緊迫。

これほんとに1966年の映画!?

おそらく自分が今まで見たい映画で5本の指に入る。

 

2本目。

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みなみ会館でアッバス・キアロスタミ追悼上映中。

「そして人生はつづく」鑑賞。

「友だちのうちはどこ?」(鑑賞済み)

「オリーブの林を抜けて」(未見)と合わせて、

ジグザグ道3部作と言われる作品。

こんな撮り方あったんだー。

1作見ただけではわからない、キアロスタミが巨匠と

呼ばれる所以がわかったような。

 

3作目。

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ドキュメンタリー映画「ヒッチコック/トリュフォー」(2015年、米・仏)。

スクリーンの中とはいえ、大好きなトリュフォーに会えて 涙

 

 

 

『グアテマラの弟』(片桐はいり著)

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新年2冊目は『沈黙』から一転、

『グアテマラの弟』で大笑い。

ブックカバーはグアテマラの織物(イロイトー作)。

 

一年の疲れが出たせいか、

父の四十九日を控えているせいか、

『沈黙』があまりにつらかったせいか 笑

とにかく正月休みは気力が湧かず、悶々。

ぐったり過ごしていた。

 

が、録画しておいたNHKの新春ドラマ

「富士ファミリー」(木皿泉脚本)を見て気持ち上向く。

やっぱり笑う、っていい!

これは、片桐はいりさんあってのドラマだね〜

 

はいりさんといえば、グアテマラに永住する弟のことを

綴った『グアテマラの弟』。

イロイトーさんたちの展示会も控えていることもあり、

早速読んでみた。

 

軽快な筆運び。率直で感じたまま、ウラオモテのない生き方、

いいなぁ。

グアテマラに旅し暮らした珍妙な体験を楽しみつつ、

比較文化としても読める。

素直に楽しい。

 

次は、『わたしのマトカ』にしよう。